同人誌・同人グッズをつくるならK9 はじめての同人誌

初めて同人誌をつくるお客様へ DATA CREATION

はじめての同人誌を出してみたい!けれど難しいことはちょっと…という方はぜひ、まずご一読ください。
K9ではどんなふうに注文するの?〆切が色々あって選べない…という方は「初めてK9をご利用されるお客様へ」も併せてどうぞ。
同人誌の作り方
原稿作成・入稿の基本

本の各部分の名称の説明
表紙 | 冊子の一番外側につける紙のことです。本文とは背幅の分サイズが変わります。 |
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本文 | 冊子の本体となる部分のことです。 |
遊び紙 | 本文の前後に挟む飾り用の紙のことです。 |
ノンブル | ページ番号のことです。 |
奥付 | 冊子の本文内(概ね最終ページ付近)に入れる発行情報です。 |
背幅 | 背表紙部分の幅のことです。 |
総ページ数
表紙を4ページ(表1・表2・表3・表4)と数え、それに本文ページ数を加えたものが『総ページ数』になります。
料金表に記載されているページ数は総ページです。
例えば発注が24Pの場合、内訳は表紙4ページ+本文20ページになります。
遊び紙・口絵はページ数に含みません。
基本、セット料金内での表紙印刷は表1(表紙)と表4(うら表紙)のみ印刷します。
表2(表紙裏)・表3(うら表紙裏)は「印刷なし/白紙」ですがオプションで印刷する事も可能です。
製本方法
無線綴じ |
![]() 本文を表紙で包むように巻き、背表紙の部分を接着剤で綴じる一般的な同人誌製本です。 |
---|---|
中綴じ |
![]() 表紙・本文をまとめて二つ折りにし、背表紙をホッチキスで綴じる、ページ数の少ない本に適した方法です。見開きページが見やすくなります。 |
綴じる方向
右綴じ |
![]() 表紙を上にした時、右側で綴じられています。 |
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左綴じ |
![]() 表紙を上にした時、左側で綴じられています。 |
印刷方式
オフセット | マットインクを使用して印刷します。同人誌の主流となっている方法です。 トーンや細い線の再現性に優れています。小部数から大部数まで対応。 部数が多いほど単価が下がります。 フルカラー表紙はPP加工が標準で選択可能です(サーブル使用時除く)。 |
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オンデマンド | 「版」を作らずトナーにより直接プリント出力する方法です。 オフセットに比べトーン等の再現性は劣りますが、少部数・短納期に適しています。 |
原稿用紙の見方
トンボ
トンボとは印刷の際に必要となる目印のことです。
印刷会社では、このトンボを元に印刷や断裁などの様々な作業を行います。
弊社テンプレートには予め、トンボレイヤーが作成されています。

実際の仕上がりは青枠で示した仕上がり線の大きさになります。
→テンプレートダウンロードはこちら
原稿の描き方
表紙・本文共通
作りたい冊子の原寸サイズに 上下左右3㎜ずつの「塗足し」をつけたものを作成ください。
塗足し(ぬりたし)とは…
本のサイズより大きい用紙に印刷された原稿を 規定サイズにカット(断裁)する際、仕上がりサイズの端ちょうどに描かれた原稿の場合 断裁のずれにより 紙の端に 印刷されていない余白が出てしまいます。
そのため仕上がりサイズより若干大きく原稿を描き、ずれにより余白が生じるのを防ぐのが塗足しとなります。
トンボとは…
製本時に仕上りサイズに『断裁するための位置を表すマーク』のことです。
ソフトによっては【トリムマーク】とも称します。
作成イメージ


失敗例
塗足しが不足すると少しでも断裁がずれた時に余白が出てしまいます。

仕上がり線ギリギリや塗足しに絵や文字を入れると切れてしまいます。

仕上がり線に実線や無関係な塗り潰しがあると実線が残ったり切れたりします。

※上記は印刷作業上の問題はないため、納期優先でそのまま作業を進めさせていただく場合がございます。お客様の不備(セリフ抜け、統合ミス含む)に起因する上記クレームはお受けできませんのでご注意ください。
※切れて欲しくない重要な文字や絵柄はタチキリの付近には配置しないようにしてください。
(切れない目安は3mm内側です)
※ページの端にまで画像などを印刷したいときには、塗足し部分の端まで描くようにしてください。
※ノド側は1cmほど綴じ込まれてしまうため、絵柄や文字が見えにくくなります。
表紙原稿
表紙原稿は表1と表4を別々に作成してそれぞれ入稿するか、
見開きデータを作成して入稿するか、どちらでも対応可能です。
別々の場合は表1または表4のどちらから背表紙を取るか、両方から均等に取るのかをご指定ください。
(指定なしの場合は基本的にセンター合わせ(両方から均等に取得)となります。)
背表紙を作りたいけれど、上手く中心にあわせられるか不安な場合は事前にご連絡いただければ
表1と表4とは別に「背表紙データ」を作成・入稿していただいてもOKです。
(表1から表4にまたがるデザインを別々に入稿された場合、サイズ基準で合わせますのでズレが発生する場合があります)
※同人誌表紙メーカー様で出力された表紙はそのままご利用可能です(テンプレート不要)。
背幅の計算は下記で確認頂くか、問い合わせフォームよりご連絡ください。

表紙サイズ表
仕上がりサイズ |
表紙 入稿サイズ (仕上がりサイズ+塗足し各3㎜) |
表紙 見開き用 入稿サイズ (見開き原寸+背幅+塗足各3mm) |
---|---|---|
B5 (縦257㎜ × 横182㎜) |
縦263㎜ × 横188㎜ |
縦サイズ: 縦 仕上がりサイズ + 6㎜ 《B5例》 《A5例》 |
A5 (縦210㎜ × 横148㎜) |
縦216㎜ × 横154㎜ | |
文庫(A6) (縦148㎜ × 横105㎜) |
縦154㎜ × 横111㎜ | |
新書 (縦175㎜ × 横105㎜) |
縦181㎜ × 横111㎜ | |
B6 (縦182㎜ × 横128㎜) |
縦188㎜ × 横134㎜ |
背幅の計算
背幅計算 =(本文ページ数)×使用紙の厚さ で計算します。
上質70kg・書籍用紙70kg(淡クリーム)= 本文ページ数 × 0.05mm | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
上質90kg・色上厚口 = 本文ページ数 × 0.06mm | ||||||
上質110kg・コミック紙(アドニス)65.5㎏= 本文ページ数 × 0.075mm |
簡易背表紙幅表(※あくまで目安となります。インク・温度・湿度等の環境によって多少の誤差が生じます。) | ||||||
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使用紙 | 20頁 | 30頁 | 40頁 | 60頁 | 80頁 | 100頁 |
上質70kg・書籍用紙70kg(淡クリーム) | 1mm | 1.5mm | 2mm | 3mm | 4mm | 5mm |
上質90kg・色上厚口 | 1mm | 1.5mm | 2.5mm | 3.5mm | 4.5mm | 6mm |
コミック紙・上質110kg | 1.5mm | 2mm | 3mm | 4.5mm | 6mm | 7.5mm |
見開き・別々の表紙例

表紙画像のカラーモードと解像度
表紙画像データ作成開始時に、カラーモードと解像度の設定が必要です。
フルカラー原稿の際、カラーモードは「CMYK」推奨です。
「RGB」でのご入稿も可能ですが、弊社にてCMYKに変換して印刷しますので色味が変化します。
上記は仕様となり、変換に際してのクレームはお受けできませんので予めご了承ください。
解像度はそれぞれ下記設定が推奨値です。
解像度が低い場合、印刷した際に画像が荒くぼやけた感じになります。
また、低い解像度で完成したデータを 高い解像度に数値変更しても画像は荒いままとなりますのでご注意ください。
推奨カラーモード・解像度
原稿種別 |
カラーモード | 解像度 |
---|---|---|
フルカラー表紙 | CMYK | 350dpi |
グレー・墨絵表紙 | グレースケール | 600dpi |
モノクロ2階調表紙 | モノクロ2階調 | 600~1200dpi |
本文原稿
本文原稿作成時の注意点
見開きページも必ず単ページに分割し、別々に入稿してください。
ノド・タチキリに注意して文字や画像を配置するようにしてください。
レイヤーはトンボレイヤー以外全て統合してください。
テンプレート使用の場合は、説明レイヤーを破棄してください。
お客様でトンボを付けられる場合は必ずセンター配置でお願いします。
CLIPSTUDIO、ComicStudioを使用する場合
弊社テンプレートを読み込むか、発行するサイズに合ったテンプレートを選択して使用してください。
塗足し設定は3㎜推奨ですが、基本の5㎜を使用しても大丈夫です。
出力範囲は「トンボの裁ち落としまで」(推奨)、または「ページ全体を出力」で書き出ししてください。
見開きページがある場合は、「見開きを分けて出力」にチェックが入っていることを確認してください。
小説原稿の場合
Wordデータは、ノンブルを含むすべての文字を「フォント埋め込み」し、PDF形式に変換してください。
画像データに変換してのご入稿も可能です。ページの端まで届く飾り等、裁ち落としがある場合は塗足しが必要です。
ノンブルと奥付について

ノンブル
ノンブルとはページ番号のことです。
本文原稿の場合、タチキリ位置より5ミリ以上内側にノンブルを入れてください。
ノンブルの大きさは、出力時に肉眼で見える程度の大きさで構いません。(6pt以上あれば問題ありません)
隠しノンブルとノンブルの無いページ
本文の見えにくい所(ノドの綴じ込まれる所など)にノンブルを入れることを隠しノンブルと言います。
★隠しノンブルの場合、タチキリ線ギリギリに寄せるなどして、タチキリ外に出ないようにお願いします。
★ノンブルの無いページは、出力見本の余白に目立つようにページ数を記載してください。
★隠しノンブル・ノンブルのないページを含む原稿もご入稿は可能ですが、その場合の落丁・乱丁のクレームは受け付けておりません。
奥付
冊子の本文内(概ね最終ページ付近)に入れる発行情報です。記載事項は
「本のタイトル」
「発行日(年月日、及び発行イベント名など)」
「発行者(サークル名・ペンネーム等)」
「連絡先(メールアドレス・HPアドレス・SNSアカウント等)」
「印刷所(K9 もしくは ケーナイン)」
が一般的です。
必要情報が記載されていれば、デザイン等に制限はありません。
再版の際など 奥付の印刷所が他社様名義の場合は再入稿して頂く場合がございますのでご注意ください。
ファイル名・ファイル形式について

ファイル名
本文データのファイル名はページ数(本文中のノンブル)で揃えてください。
ファイル名は必ず通しでつけてください。
「前書き」「奥付」などをファイル名にはしないでください。
例)03.psd 04-24.pdf 25.psd
ファイル名の文字数は半角で31文字(全角で15文字)までにしてください。
ノンブルとファイル名が合っているか、入稿前にチェックしてください。
本文内容やファイル名が間違っていた場合、当社で気づけない場合もございます。
必ずご自身で確認してからのご入稿をお願いいたします。
ファイル形式
対応形式のデータであれば、拡張子が異なる複数のソフトで作成したものでも受付可能です。
また異なる拡張子の原稿データの混在入稿も可能です。(TIFF形式とPSD形式原稿など)
1つのファイルに複数ページが保存されるソフトは「03-42」のように、そのファイルに含まれているページ範囲をファイル名にしてください。
例)本文3ページから26ページのpdfデータ⇒「03-26.pdf」とする。



より綺麗な本に仕上げるために
トーンやグレーの濃度について
10%~80%程度を目安に使用して下さい。
薄すぎるトーンは白く飛んでしまったり、逆に濃すぎるトーンは黒く潰れてしまうことがあります。
アンチエイリアスについて
アンチエイリアスとはディスプレイでの表示を綺麗にするための機能ですが、印刷では綺麗に再現されません。
フォントもトーンと同じく、アンチエイリアスがかかっていると綺麗に印刷されません。
モノクロ原稿で文字ツールを使用する場合はアンチエイリアスのチェックを外してください。
(カラー原稿では問題ありません)
アンチエイリアスがかかっているかどうかは、ピクセル等倍にすると確認することが出来ます。
-
- 誤
- (1)アンチエイリアスあり
-
- 正
- (2)アンチエイリアスなし
文字やトーンの周りのぼやけたようなところがアンリエイリアスです。
文字にアンチエイリアスがかかっていると、文字がぼやけて印刷されます。
モアレ(干渉縞)対策について
モアレとはトーンの重ね貼りなどをした時に網点同士の干渉によって模様のようになる現象です。
これを防ぐためには、
1.異なった線数(ライン)のトーンを重ね貼りしない。
2.グレーの塗り潰しの上にトーンを貼らない。
3.トーンを貼った後に画像の拡大縮小をしない。
4.グレーのトーンやアンチエイリアスのかかったトーンを使わない。
などの注意点があります。
拡大縮小した場合には、アンチエイリアスがかかってモアレの原因となってしまいます。
対策1:トーンのアンチエイリアスをなくす
-
- 誤
- (1)アンチエイリアスあり
-
- 正
- (2)アンチエイリアスなし
(1)のように網トーンにアンチエイリアスが発生した状態で印刷をするとモアレが発生します。
(2)の状態であればモノクロ2階調はもちろん、グレースケール形式でもモアレは発生しません。
ただし、2階調で処理を行ってもその後データを拡大、縮小、角度調整などした場合必ず発生します。
※クリップスタジオ・コミックスタジオで作成される場合は、データを書き出す際、色深度を『モノクロ2階調』にすることを推奨いたします。
対策2:グレー地のベタ上にトーン加工をしない
-
- 誤
- グレー地のベタ上にトーン加工
対策3:グレー色のトーンを使わない
-
- 誤
- グレー色のトーン
グレーは網点化されるため網点の中でさらに網点が発生しモアレとなります。
白黒のアミになっているトーンの濃度を100%以下にすると、アミ点の一つ一つがグレーになり、モアレが発生します。効果を狙ったものを除き、トーンは黒(K)100%で作成ください。
特殊な原稿の作り方 (箔押、小説原稿)
箔押データの作り方

●版下データ(箔押用のデータ)作成手順
表紙データとは別に版下データを作成してください。
(同一ファイル内のレイヤー分けで入稿される場合は備考欄に記載ください。その場合、箔データでの解像度は表紙に準じます。)
JPEGなどで完成図の見本画像を添付してください。(推奨)
※必ず、黒1色(K100%・モノクロ2階調推奨)にてデータを作成してください。
※1-2pixelの細い線や箔ベタ内の細かな白抜きは加工に不向きです。
※使用機材の都合上、1-2mm以下の正確な見当合わせは出来ませんので、それを見越したデザインで作成ください。
※JPEGなどで完成図の見本画像を添付してください。(推奨)
保存形式 | TIFF・EPS形式推奨 |
---|---|
箔データ | モノクロ2階調 |
解像度 | 600または1200dpi |
小説原稿の作り方
原稿データの入稿
ご質問・ご相談
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